ピアノの寿命?
1年前に9000円で手に入れたピアノが、どうしようもないほど狂ってきた。素人が聞いてもわかるほど音が・・・。ペダルも踏んでも響かなくなった。1年でこんなになるとは思わなかった。1年前に調律してもらった時、中をのぞいてみたが張っている弦も、フェルトでできているハンマーも想像していたより状態がよかったのである。調律師の方も「自分で弾いて楽しむのなら、これでいいですよ。」と言っていたのである。
色々、原因を考えてみる。しかしこれといった理由は思い当たらない。ピアノはかなり古い物でもちゃんと手入れをすれば、かなり寿命の長い楽器である。横から鍵盤を見てみる。ガタガタになっている。アリャリャリャ!!これでは、調律してもらっても、またすぐ狂うだろう。下を開けて見る。張っている弦が錆びかけているではないか!考えてみればここは海辺の近くなのである。常に海側から風が吹いてくる。自転車や、雨戸なども塩がついて白くなっている。風の中に塩分が混じっているのだ。いつもピアノの蓋を開けっぱなしにしていたのだから、当然の結果である。ピアノは音を(ね)をあげてしまった。
このままこのピアノを弾き続けることは出来ない。インターネットで中古ピアノを検索してみる。ヤマハだとどんなに安くても、30万以下では滅多に出ていない。たまに30万以下で出ているが製造年月日をみると1975年以前に作られたものばかり・・・ためいきが出てしまう。以前、知人のお宅に行った時、ほこりをかむった娘さんのピアノがあったのを思いだした。迷ったがダメもとで電話をしてみることに・・・。早速電話をする。ピアノが復元不可能な状態になったこと、近所で歌の好きな(唱歌、抒情歌)方を集めて『歌いましょう会』を始めるつもりであることなどを、手短に話し、30万円で譲ってと言った。どう見積もってもそれだけしか出せなかった。返事は「まだ、娘が時々弾いている」と・・・。それでは仕方ない。「自動演奏機能もついている」と・・・。汗が出てきた。買えば確実に100万円以上はするピアノである。それを30万円で譲ってと・・・・・・もっとよく考えてから言えばよかった。いい歳をしていつまでもオッチョコチョイな性格は直らない。
以前、短気を起して売ったピアノ・・・があれば・・・そうだ、そこに聞いてみよう。早速電話をする。以前お宅にピアノを買い取ってもらったことがある旨を告げ「30万円くらいでお買い得な製品はないですか?」すると、なななななんとゴールデンウィーク期間中『中古ピアノ特別セール』をするというではないか!いつもよりかなり安く売り出すとのこと。早速展示場に行く旨を告げる。するとM楽器の方がさっそくパンフレットを持ってきてくれる。ウホホホホ・・・。こんな機会はそうそう滅多にあるものではない、おまけに足の心配までしてくれる。会場まで会社の車で送迎してくれたのである。
売り出しのピアノが15台ほど並んでいる、「そうぞ、弾いてみて下さい。」の声に片端から弾いてみる。中に1台今まで自分が馴染んでいた音色の出るピアノがあった。「これがいい」と言うと「よい物を選ばれましたね。それは今度の売り出しのなかで1番お買い得のピアノなんですよ。」と言われた。社長さんも出てきて中を開けて「他のと比べてみて下さい。同じ製造年でもあちらのと値段が、かなり違うでしょう。これは手入れもよくほとんど傷みがないということです。本当によいものを選ばれましたね。」と言った。少しは誇張もあるかもしれないけれど、真剣な顔つきからすると・・・よい買い物をしたと思った。かくして1年間私を楽しませてくれたピアノは1万円で引き取ってくれることになった。1年間ありがとう!
明日、我が家に新しい(中古だが…新顔の)ピアノがお目見えする。今度はどんな音色で私を楽しませてくれるか?ワクワクしている。
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